萩那久の日記なんですけど、本当に日記だけかよ。 サイトへ戻る

ファゴットに対する認識

まず、土曜でテストが終わりました。
えぇもう、いろんな意味で終わってますよ?しかし今回欠点をとれば卒業式で演奏できないと。2番ファゴットピンチ!


そして、その後二週間ぶりに楽器吹きました。疲れました。喉とか筋肉痛……。
知ってますか?楽器吹くときに喉を酷使してるんですよ。中学校の時に、コンバスが目の前の木低勢を見て「楽器吹く瞬間に喉が太くなる〜面白いなぁ」と言ってました。





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N響オーボエの茂木が、オーボエファゴットに永遠に片思いって言ってた。 
ファゴットはどんな楽器にも音色を溶かすことができるが、 
オーボエファゴット以外に音色を溶かすのが難しいとの意味。 
オーボエ吹きの私にとっては心にしみる言葉でした。】

ネットで拾ってきたとあるオーボエ吹きの言葉。あるあるすぎますね。はい。ただ、私の中では「オーボエはフルートを想い続けて、ファゴットの元へ帰る」というイメージがありました。

さて、私はファゴット吹きですが、時々Yahoo知恵袋などの質問を読むとイライラさせられることがあります。
『私は吹奏楽ファゴットをやっていますがファゴットが目立たないと他の奏者に言われて悔しいです』吹奏楽ファゴットやってます!合奏のときに自分の音が聞こえません』そうですか。こういう質問に苛立ちますね。
まず、ファゴットが目立たなくて悔しい人へ。目立たないものは目立ちません。一応ファゴットが目立つ曲もありますよ。でも、普通ファゴットは目立つ楽器ではありません。他の奏者に言われて悔しい気持ちはわからないこともないんですが、事実なんですよ?ファゴット吹きなら、こういう対応がオススメです。「えー、ファゴットなんてさぁ、目立たないんだからぶっちゃけいらなくない?」「そうだよね〜。ファゴットってあんまり必要性感じないよね〜」このように、やんわりと肯定しちゃうのがファゴット吹きというか低音奏者というか……。そんなの腹立ってできない!という方はファゴットの立ち位置をよく理解するかオーボエ吹きにでもなってください。
そして、合奏なんかで自分の音が聞こえなくて不安になる人へ。ファゴットは元々聞こえないモンです。不安になることなんてありませんよ。だって、テューバやボーン、ユーフォ、サックス系とよくユニゾンをするファゴットが聞こえるわけありませんよ。それに、ファゴットの音色というものは、周りによく溶け込む音。そして、ファゴットの存在意義は音量よりは全体のサウンドの響きを増幅させるところにあります。アンサンブルでも、ソロでもないのにファゴットの音がハッキリと聞こえたら、それはピッチか音の響きがズレている可能性が高いです。それにほら、同じ様に聞こえないと悩む楽器もいます。隣のバスクラ、後ろのコンバスを御覧なさい。

ファゴットに対して批判的な空気は、学生アマチュア吹奏楽部の仲間が「吹奏楽曲の中のファゴット」しか知らないからじゃないでしょうか。オーケストラや古典派のアンサンブルなどを見れば、ファゴットの能力の高さは一目瞭然です。その上更に、ファゴット吹き自身が自虐的なのも批判的な空気を強くしていると思います。ファゴット吹きがファゴットの立場を悪くしているのかもしれません
しかし、それがファゴット吹きが望んだポジションでは?ファゴット吹きは自虐を楽しむものです。